野球肘とは?

投球動作では、肘の内側に強い引っ張りの力(牽引力)、外側には押しつぶすような力(圧迫力)がかかります。
この繰り返しにより、
• 内側の筋肉や靱帯の炎症(内側型)
• 外側の骨の損傷(外側型)
• 成長軟骨へのストレス(離断性骨軟骨炎)
などが起こります。特に、無理な投げ込みやフォームの崩れ、休養不足が重なると発症しやすくなります。

野球肘に見られやすい症状とは?

① 投球時の肘の痛み
ボールを投げる瞬間に「ズキッ」と痛みが出るのが最も多い症状です。
痛みは主に肘の内側(小指側)に出ますが、状態によっては外側や後方に出ることもあります。

② 投球後の違和感・だるさ
投球後に肘の重だるさや違和感が続く場合、筋肉や靱帯に炎症が起きている可能性があります。

③ 肘の可動域制限
肘を完全に伸ばせない・曲げられないなど、可動域が狭くなることがあります。
特に進行すると、日常生活の動作にも支障が出ることがあります。

④ 腫れや熱感
炎症が強くなると、肘周囲に腫れや熱っぽさが出ることもあります。

⑤ 音や引っかかり感
骨や軟骨に障害がある場合、肘を動かしたときに「コリッ」「ゴリッ」と音がしたり、引っかかるような感覚が出ることもあります。

野球肘の症状変化

⚾内側型野球肘
肘の内側(小指側)
靱帯や筋肉の炎症・成長軟骨へのストレス
⚾外側型野球肘
肘の外側(親指側)
骨や軟骨の損傷(離断性骨軟骨炎など)
⚾後方型野球肘
肘の後ろ
骨同士の衝突や関節包の炎症

野球肘を放置しておくと?

✅ 症状の悪化
初期段階では軽い炎症でも、投げ続けることで靱帯や骨に損傷が拡がり、痛みが強くなります。
結果的に、投球ができない期間が長くなるケースも少なくありません。

✅骨や軟骨の変形
成長期の選手では、肘の骨がまだ完全に成長していません。
その状態で負担をかけ続けると、骨の変形や剥離(はくり)、離断性骨軟骨炎などの重度な障害に進行することがあります。

✅可動域制限
痛みを我慢して投げ続けると、肘の関節内で炎症や変形が進み、
• 肘がまっすぐ伸びない
• 曲げづらいなどの動きの制限が残る場合があります。

✅再発を繰り返す
痛みが一時的に引いても、原因を改善しなければ再び痛みが出ます。
特に、フォームの崩れや体の使い方のアンバランスがあると、再発を繰り返しやすくなります。

✅手術が必要になる場合も
重症化すると、剥離した骨片を取り除く手術や靱帯再建手術が必要になるケースもあります。
早期に対応すれば保存療法(手技やリハビリ)で回復できることが多いため、放置は禁物です。

最後に

那覇天久新都心接骨院ではお一人おひとりの状態に合わせた施術プランをご提案し、根本的な改善をサポートしています。健やかな毎日を送るためにも、姿勢や生活習慣を整えていきましょう! また、野球肘も受診可能になりますので、是非ご来院の程スタッフ一同お待ちしております😊