足底筋膜炎とは?
足底筋膜炎の原因
- 足底への過剰な負荷
長時間の立ち仕事やランニング、ジャンプ動作などで足底に繰り返し衝撃が加わると、足底部の筋膜が引っ張られて小さな損傷が蓄積します。特に、アスファルトのような硬い地面を走るランナーや、長時間立ちっぱなしの職業に多く見られます。 - 足の構造的な問題
• 扁平足(へんぺいそく):足裏のアーチ(土踏まず)が落ちていると、筋膜に常に負荷がかかりやすくなります。
• ハイアーチ:逆にアーチが高すぎても、足底に均等に力がかからず、部分的に負担が集中します。 - ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性が不足
足首の可動域が狭いと、歩行や走行のたびに筋膜が引っ張られやすくなります。これは、ゴムが硬くなって伸びづらくなった状態を想像するとわかりやすいです。 - 体重増加や肥満の方
体重が増えると足底への圧力が強まり、筋膜にかかるストレスが増します。特に急な体重増加は筋膜が対応できず、炎症のリスクが高まります。合わない靴やサポートの少ない靴の使用やクッション性がない、土踏まずのサポートがない靴を履くと、足底に衝撃が直に伝わりやすくなります。
当院での治療方法
①UFR(下半身ストレッチ)
下半身の柔軟性が失われると、足底部の辛さやふくろはぎの浮腫み原因になりやすいです。
UFR(下半身ストレッチ)は下半身の柔軟性を期待できます。
ストレッチを中心とした手技になり、筋肉ではなく筋膜を伸ばすためより柔軟性や効果が出やすいです。
②FE(フットエリミネーション)
フットエリミネーションは足底部の縦、横アーチ作成や偏平足軽減にも期待できます。
また、下半身の浮腫みが気になる方にも効果的でCBDクリームを使用し血流促進も期待できます。
足底筋膜炎の予防と対策
ストレッチの習慣化
足底筋膜のストレッチ
• 椅子に座って片足を反対の膝に乗せ、足の指を手で反らせて、足裏の筋膜を伸ばす。
• 1日2〜3回、1回30秒を目安に。
ふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)のストレッチ
• 壁に手をついて前後に足を開き、後ろ足のかかとを床に押し付けるように伸ばす。
• アキレス腱が伸びているのを感じながら30秒保持。左右1日2回ずつ。
適切な靴の選び方
• 土踏まずのサポートがある中敷き(アーチサポート)付きの靴
• クッション性があり、着地の衝撃を吸収してくれる靴
• サイズが合っていること(大きすぎても小さすぎてもNG)
◎特に運動時や長時間歩くときは、履きつぶした靴を避けるのが大切です。
体重管理
• 体重が増えると足底への負荷が増すため、バランスの良い食事と適度な運動で適正体重を保つことが重要です。
足底への直接的なケア
インソールの使用
• 専用のインソールでアーチを補助することで、足底筋膜への負担を軽減。
運動前後のケア
• ウォーキングやランニング前には必ずストレッチで筋肉をほぐす。
• 運動後にも足底・ふくらはぎのケアを忘れずに行う。
最後に
当院ではお一人おひとりの状態に合わせた施術プランをご提案し、根本的な改善をサポートしています。健やかな毎日を送るためにも、自宅でのストレッチや生活習慣を整えていきましょう!